スタッフの声(日本動物高度医療センター)スタッフの声(日本動物高度医療センター)

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​​幅広く多くの疾患に対応する
高度な2次診療施設

​​​​JARMeCでは、できる限り多くの症例に対応できるよう、幅の広い診療科を設置し、
それぞれが連携した総合病院として機能しています。
​​また、そのための高度医療の実践や、疾患の追及に必要な医療機器や設備が十分に整っています。




​​幅の広い専門診療科

​​循環器・呼吸器科

特殊検査として、ホルター心電計、心エコー検査、心カテーテル検査、フラットパネルによるX線ビデオ評価、血液ガスモニターを実施し、症例に応じ、低侵襲性の治療(PDAに対するコイル塞栓術、肺動脈狭窄に対するバルーン拡張術、ペースメーカー設置、気管虚脱に対する気管内ステント術)と外科治療(人工心肺装置を使った体外循環開心術)と内科治療を中心に取り組んでいます。

​​泌尿生殖器・消化器科

検査においては、内視鏡検査を積極的に用いて、上部下部消化管の観察とバイオプシー、異物摘出、PEG設置をしています。治療では、外科手術、内科治療に加え、食道拡張術、直腸拡張術などのバルーンカテーテルを用いたインターベンション(低侵襲治療)を実施しています。

​​腫瘍科

リンパ腫、腺癌、肥満細胞腫、扁平上皮癌、メラノーマに対して、
 ①外科的治療、
 ②化学(抗がん剤)療法、
 ③免疫療法、
 ④放射線治療
の4つの治療法を単独または組み合わせて治療にあたっています。


​​脳神経・整形科

神経学的検査、MRI検査、脳脊髄液検査、脊髄造影検査などの精密検査を行い診断します。てんかん重責や脳炎などに対する内科的治療に加え、外科手術については、椎間板ヘルニアに対する片側椎弓切除術やベントラルスロット術、環軸不安定症や脊椎骨折に対する椎体固定術、脳腫瘍に対する脳腫瘍摘出術、水頭症に対するV-Pシャント設置術など、幅広い外科的治療を行っています。
X線検査、CT検査、関節液検査等で診断しております。骨折に対するロッキングコンプレッションプレート(LCP)システムや前十字靱帯断裂に対するTPLOなどの最新技術を導入し、手術成績の向上を図っています。

​​麻酔科

麻酔科では、「全身麻酔管理」「ペインコントロール」を扱います。
「全身麻酔管理」は、全身麻酔を必要とする外科手術および検査処置のとき行います。患者は様々な疾患を抱えており、それぞれの術前状態や手術・処置の手技や侵襲度に適した方法を選択して行います。外科的手術の際には、手術侵襲が加わる前から鎮痛を行い、疼痛の軽減をはかります。また、外科的手術以外でも、急性痛を訴える患者に対する鎮痛にも麻酔科が関与します。

放射線・画像診断科

放射線・画像診断科では、大きく「画像診断」「放射線治療」の2つのサービスを行っております。画像診断では、X線検査、超音波検査、MRI、CTなどを使った検査により診断します。


​​血液内科

リンパ造血系腫瘍(リンパ腫、白血病など)、骨髄異形成症候群、免疫介在性血球減少症、血栓塞栓症、および各種の貧血を中心とし、最新の知見に基づいた診療を行います。とくにリンパ腫・白血病に関しては、さまざまなサブタイプに分類され、病型ごとに治療のスタンスが異なります。適切な診断と分類を行った上で、それぞれの動物に合った治療を実施するようにしています。

​​充実した設備

​​高度医療の実践や、疾患の追及に必要な医療機器や設備が十分に整っています。

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放射線治療器(ライナック)

X線などの電磁波をがん細胞へ照射することによって、がん細胞を死滅させる装置です。
この機械の特徴は、高エネルギーで体の深部まで照射できることとわずか数ミリの範囲に正確に照射できる装置を備えていることです。

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CT コンピュータ断層撮影装置

CT装置は、X線により走査したデータをコンピューターで再構成し、体の断層像を得る装置です。
また、データを3次元像に再構築することもでき、病気の診断や手術などの治療法の検討に役立ちます。
最高0.35秒で1回転する、80列の多列検出器により、高速に高精細な画像を得ることができます。

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MRI 磁気共鳴画像検査装置

MRI検査とは、磁気共鳴画像検査(magnetic resonance imaging, MRI)で、磁気と電磁波、それに水素原子の動きを利用して、体の断面を撮影する検査です。
脳や脊髄、骨などの検査に用います。超伝導型1.5T装置を導入しています。

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X線・DR・X線TV装置

フルデジタルで撮影可能なX線撮影装置とDR(Digital Radiography)を備えています。
また、X線透視やパルス撮影が可能なX線TV装置も備え、動的なX線検査により、一般X線撮影ではとらえることが困難な異常も検出することができます。

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Cアーム

X線管球と検出器が大きなC型のアームについており、このアームが回転することにより、動物を動かすことなく、多方向からの撮影が可能となります。
血管や消化管、気管、骨などを手術中に観察することで、精密な治療を行うことができます。

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​​免疫療法室

免疫療法は動物のもつリンパ球や単球を増殖、活性化させることでがん細胞に対する攻撃力を高めようとする治療方法(リンパ球活性化療法)であり、手術、放射線治療、抗がん剤治療の三大治療につぐ第四のがん治療法として注目されています。
樹状細胞(DC)ワクチンという新しい方法もあります。

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ICU

温度、湿度、酸素が管理された集中治療ケージで、術後など呼吸、循環、代謝が機能低下している患者の容態を考慮した設備です。

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陽圧手術室

清浄度の高い環境を維持するための陽圧換気システムにより手術時の感染リスクを最小限に抑え、全6室の手術室で並行して手術を実施しています。